スラブというのは、元来、「平板(ひらいた)」とか「背板(せいた)」のことをいいます。 また、一般的には、鉄筋コンクリート構造の床の加重を支える床のことをいいます。 なお、建築関係では、スラブは床版のことを指します。
建築基準法施行令では、鉄筋コンクリート造における構造耐力上主要な部分の床版は、8cm以上と定められています。 しかしながら、集合住宅では遮音が問題となりますので、一般的には、より厚いスラブが使用されています。
制震構造というのは、主に超高層建築物において、地震や風などによる建物の揺れそのものを抑えるために用いられる構造のことをいいます。
制震構造には、次の2つの方式に大別されます。 ■受動的制震 ⇒ 釣り鐘状の制震装置等の慣性力で、振動エネルギーを吸収する方式です。 ■能動的制震 ⇒ タイムリーに感知した揺れの抑止力を計算し、外部動力で揺れを制御する方式です。