火災保険の選び方について
火災保険については、どの保険に加入したらよいのかということももちろん重要なことなのですが、どのように加入するのかということも同様に重要です。
ここでは、保険期間、保険金額、家財の保険範囲についてみていきます。
保険期間について
さて、保険期間は長い方がいいのでしょうか?それとも短い方がいいのでしょうか?
火災保険の場合は、契約年数が長くなればなるほど保険料が安くなる長期割引がありますので、費用の面からは保険期間が長い方がよいように思われるかもしれません。
しかしながら、長期で加入した場合には、当初は時価で保険金額を設定していても年数が経過し建物の減価が進むと、「保険金額>時価」となってしまい、保険金は時価が限度になってしまいます。
なので、こまめに短期での見直しをした方がよいと考えられます。実際、リフォームの際にも保険金の見直しは必要です。
保険金額について
火災保険の保険金額については、「保険金額=評価額」にすることが重要です。
なぜなら、「保険金額<評価額」の場合ですと、保険金額が評価額の80%未満の場合には保険金額に応じて減額されてしまいますし、「保険金額>評価額」の場合ですと、評価額を超えた部分についての保険金が支払われませんので保険料が無駄になってしまうからです。
つまり、適正な保険金額でないと、無駄のない必要な損害補償が受けられないということになります。
よって、保険金は再調達価格で補償されるように、価格協定保険特約をつけておくと安心です。
家財の保険について
貴金属や骨董品などの高価なものについては、どこまでを補償の範囲に含めるのかを検討しておくことが重要です。
家財保険は、1個または1組の価格が30万円を超える場合には、明記物件として一つ一つの品名と時価を記載しておかないと補償されないので注意が必要です。 |