火災保険の時価について
火災保険での時価というのは、簡単に言ってしまうと、現時点での住宅や家財の価値そのものの評価額のことです。
より具体的には、時価というのは、再調達価格(同等のものを新たに新築・購入するのに必要な資金)から使用による消耗分を差し引いた額ということです。
例えば、15年前に購入したマイホームは、15年間使用した分だけ消耗して価値が下がっているわけですが、時価の場合はこの消耗分が控除されているということです。
火災保険の保険金額を設定する場合にこれを時価で設定していしまいますと、消耗分が控除されているために、同等のものを新築・購入するだけの補償が受けられなくなる可能性があります。
なので、保険金額の設定の際には、価格協定保険特約をつけ、正しく評価された再調達価格で設定するように注意してください。
ちなみに、火災保険に価格協定保険契約をつけて契約すると、評価額を再調達価格にすることができます。
この場合、建物や家財が全焼した際には200万円を限度として保険金額の10%が特別費用保険金として支払われます。 |