耐震構造・免震構造・制震構造について
新耐震基準が1981年に始まりましたが、それ以降に建ったマンションも震度5程度までの地震についてはほぼ被害がないように耐震性能が強化されています。
最近では、単に壁や柱などの基礎が強化された「耐震構造」だけではなくて、「免震構造」「制震構造」というような、資材が地震のエネルギーを吸収できるような構造を取り入れたマンションも増加しています。
マンションを購入する際には、地震のリスク、建設コスト、メンテナンスコスト等を考慮してどのタイプの構造にするか判断することが大切です。
耐震構造とは?
耐震構造は、柱や梁を太くするとか壁を増やすとかして、基礎の部分を強化することで、震度7クラスの大地震でも建物の揺れへの耐震力を備える仕組みになっています。
免震構造とは?
免震構造というのは、建物と土台の基礎との間に免震層を置いて、地震の揺れが直接建物に伝わるのを防止する仕組みです。
この仕組みですと、免震効果が高く家具などの転倒被害が減少するというメリットがある反面、工事費が高くなるのと定期的な装置取替え工事が必要などのデメリットもあります。
制震構造とは?
制震構造というのは、高層マンションに多い構造で、建物の内部に弾力や粘りのある資材等で作成されたダンパー等を設置して、地震の揺れやエネルギーを吸収し和らげる仕組みです。
家具の転倒や移動の被害は極めて少ないのがメリットですが、高コストなのがデメリットです。 |